Trac Lightning
2010年6月 8日
Trac Lightningの1.6.1→2.4.2のアップグレードを失敗して再インストールしたので、ついでにインストール手順を書いてみます。
インストール
- XAMPPを起動している場合は、終了させる。インストール + 設定が終わるまで起動しない。
- ダウンロード - Trac Lightning - SourceForge.JPから <TracLightning-X.X.X.exe> をダウンロード。
ダウンロードしたファイルをインストール。
[コンポーネントの選択] は、[ベースインストール(Trac+SVN)] でいい気がする。他はすべてそのまま [次へ]。
- Windowsを再起動。
- [スタートメニュー] - [Trac] - [コマンドプロンプトから実行] を選択して、Trac Lightningを起動。
- ブラウザで <http://localhost/> にアクセスして、[Trac Lightningについて] というページが表示されればOK。
Trac LightとXAMPPを同時に使うための設定
デフォルトだと、XAMPPとTrac Lightning、どちらもApacheのポート番号が「80」なので、その2つを同時に使えない。それだとすごく不便なので、同時に使えるように設定を変える。
具体的には、Trac Lightningのポート番号を80以外にする。
- Trac Lightningをいったん終了する (コマンドプロンプトを閉じる)。
- <C:\TracLight\CollabNetSVN\httpd\conf\httpd.conf> を開く。
53行目、142行目あたりをそれぞれ以下のように変更。
- 旧:
- Listen 80
- 新:
- Listen 81
- 旧:
- ServerName localhost
- 新:
- ServerName localhost:81
- 再びTrac Lightningを起動。
- XAMPPも起動して、<http://localhost/> でXAMPPの画面に、<http://localhost:81/> でTracの画面にアクセスできれば成功。
TracLightning 2.4.2なら、これでOK。古いバージョン (1.6.xとか) だと、Apacheのサービス名を変更する必要がある。
XAMPPとTrac LightningはどちらもApacheが動く。Apacheのサービス名がかぶっていると、片方しか起動できないらしいので、Trac Lightningのサービス名を変更する (前はここで詰まった)。
セキュリティ系の対応
アクセスを制限する
Apacheが動いているので、XAMPPと同様にローカルホストだけがアクセスできるようにする。
ユーザー設定を変更する
- <http://localhost:81/trac/>をブラウザで表示。
- 右上のログインから、管理者 (ID・PWともにadmin) でログインする。
- 左エリアの [管理コンソール] から [Users] をクリック。
- 不要なユーザーは [Remove] ボタンで削除。
以下の手順で管理者PWを変更する。
- ユーザー名をクリックして、設定欄を開く。
- [Authentication] タブをクリック。
- 新しいPWを入力して、[Change Password] ボタンをクリック。
準備完了。使う。
プロジェクトを作る
- <http://localhost:81/trac/> をブラウザで表示。
- 右上のログインから、管理者でログインする。
- 左エリアの [管理コンソール] から [プロジェクト作成] をクリック。
- テキストエリアに、プロジェクト名を入力して [作成] ボタンをクリック。
- 確認ダイアログが出るので [OK] をクリック。
- 「プロジェクト"○○"が作成されました。」というメッセージが表示されればOK。
- 入力したプロジェクト名は、TracやリポジトリURLの一部になるので、「navy」や「satellite」のような案件名が便利。
コマンドを使う場合は以下。
- [スタートメニュー] - [Trac] - [コマンドプロンプト] を選択。
以下のコマンドを入力する。プロジェクト名は半角英数。
create-project.bat プロジェクト名
- 作成できたかどうかをプロジェクト一覧 <http://localhost:81/trac/> にアクセスして確認。追加されていれば、OK。
プロジェクトを作成したら <http://localhost:81/svn/プロジェクト名> がリポジトリURLになるので、後は普通にTortoiseSVNでSVNチェックアウトをすればOK。
文字コードを変える
<C:\TracLight\projects\trac\プロジェクト名\conf\trac.ini> の [default_charset] を変更する。
- 現:
- default_charset = cp932
- 新:
- default_charset = utf-8
UTF-8のサイトが多いと思うので、共通の設定ファイル <C:\TracLight\projects\trac\all\conf\trac.ini> を変えると便利かも知れない (試してない)。
ロゴを表示する
- <C:\TracLight\projects\trac\プロジェクト名\conf\trac.ini> の [header_logo] のsrcを「site/logo.gif」にする。
- <C:\TracLight\projects\trac\プロジェクト名\htdocs\logo.gif> にロゴを配置する。
おしまい。
細かい設定がよく分からない。とりあえず、プロジェクトの作り方、文字コードの変え方が分かっていればいいのかな。
# それにしても、アップグレードの失敗が......。